【張家港(中国江蘇省)鈴木玲子】5月に開幕する中国・上海万博にあわせ、遣唐使船再現プロジェクトとして江蘇省張家港で建造されていた再現船が完成、31日、進水式典が行われた。
角川文化振興財団が企画した。遣唐使船は7〜9世紀、中国との間を往来し、当時の最先端技術や文化を日本に持ち帰った。
再現船は全長約30メートル、164トン。手こぎの帆船だが、自走できるようエンジンが付いている。麻布と竹製の帆を使うなど史料を基に忠実に再現されており、進水すると、見守っていた造船関係者らから歓声が上がった。
大型船で日本に運び、4月24、25の両日、「平城遷都1300年祭」の一環として奈良で披露された後、5月15日に大阪港を出港。瀬戸内海を航海し、広島県呉、長崎県五島列島などを経て、6月12日の万博のジャパンデーまでに上海に到着する予定。日本海は航行の危険性などを考慮し大型船で運ぶ。
式典で角川歴彦・同財団理事長は「古(いにしえ)の技術と最新の学術研究の融合により実現できた。万博の盛り上げに貢献したい」と話した。
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